六座神社夏祭り

7月2日の日曜日、六座神社にて3年ぶりとなる夏祭りが行われました。夏祭りといっても縁日などはなく、宮司さんによる祈祷を中心とした身内だけの祭礼行事です。
町の人々がつつがなく暮らせるよう、この時期に毎年行われていた行事でしたが、コロナウイルス感染症の影響でここ3年は中止となっていました。

先日掃除をした境内にて、この神社ではずっと昔からお世話になっている宮司の今井さんにより祈祷を行っていただきます。


玉串を捧げて終了となります。

その後ご挨拶をいただきましたが、今井さんはなんと御年92歳!しかし言葉も足取りも本当にしっかりしていらっしゃったのでとても驚きました。
人と人との繋がりが希薄になっている近頃の世の中に寂しさを覚えると仰っていました。
確かに冠婚葬祭などの文化はこのところ良くも悪くもたいへんな勢いで形を変えていっていますよね。
SNSなどでの「いいね」による繋がりもイージーかもしれませんが、やはり顔を合わせて話をすることで心を通わせることも気持ちの上では大事だと感じます。

終わった後は恒例の簡単な宴会。大掃除のときとほとんど同じ面子ですが、この変わらない感じも安心感があって良いものです。



高寺も高頭も本当に気立ての良い人ばかりで、皆さんの笑顔を見ているだけで心が和みます。



最後に、六座神社にまつわる資料を掲載させていただきます。



寛永17年に発行された免状と、宮司様による由緒書きになります。これによれば少なくとも400年もの間この地にあり、人々の生活を見守ってくれいたことがわかります。当時は高寺も高頭ももっと人口が多く、祭礼の行事などはきっと賑わっていたことでしょう。
人は減ってしまいましたが、これからも細々と守り続けていきたい美しい神社です。

高頭町 / 和田